あざみ庵ASSOBOから北東に車で約10分(徒歩で1時間10分)くらいのところに、八上神社があります。古くは八上王子と呼ばれる
熊野九十九王子のひとつでした。
九十九というのは実際の数ではなく、「数が多い」という意味ですが、実際、最盛期には99に近い数の王子があったということです。
八上王子は、熊野古道にある王子の一つで、熊野から流れ出る富田川(当時は岩田川)に注ぐ、岡川のそばにあります。京都から淀川を下り海岸伝いに南下して、田辺から山道に入り、八上王子で、初めて熊野の空気に触れる場所。それが八上王子です。
八上王子は稲葉根王子と共に2016年に世界遺産に登録されました。
境内には、
西行が詠んだと言われている歌碑があります。
待ちきつる 八上のさくら さきにけり あらくおろすな 三栖の山風
“待ちに待った八上の桜がやっと咲いた。三栖の山から吹く風よ、どうか桜を散らさないでおくれ”という意味でしょうか?それほど、八上の桜は有名だったようです。
王子は住民の信仰があつく、産土神社となり社叢も保護され、最もよく神社の形態が保たれています。
駐車場は障碍者を含めて3台入れます。
※入場料は無料です。